太陽エネルギーお役立ちコラム

家庭用(住宅用)蓄電池のデメリット・メリットまとめ-2024年度最新情報-

※2024年8月9日に更新しました

近頃、電気代が値上がりし続けていることもあり、蓄電池の設置を検討される方が増えてきました。購入前には、やはりメリットだけでなくデメリットも知っておきたいですよね。

 

本コラムでは、メリット・デメリットを分かりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

デメリット

デメリット1:初期費用が高い

蓄電池購入の際に、設置コストが高いという点で悩まれる方は多いと思います。設置費用の相場は容量などにより異なりますが、安いもので80万円から高額なものは300万円を超えるほど高額になります。

 

初期費用がかかるため、単純に節約できる電気代で見た場合太陽光発電システムを導入しているお宅でも投資回収は10年から15年程度が見込まれます。蓄電池の導入で得られる経済効果は、太陽光発電の設置状況や生活の仕方により変わってきますので、正直なところどのお宅でもお得になるとは言い切れないのです。

対策その1:補助金制度を活用する

蓄電池の設置に関して、各都道府県から補助金が出る場合があります。お住まいの地域の補助金制度の有無は、それぞれ都道府県のホームページを確認してみましょう。県だけでなく、さらに市区町村でも補助金が出ている場合もあります。県の補助金と市町村の補助金を併用できる場合もあるので、県と市町村のホームページ両方を必ずチェックしておきましょう。

 

補助金制度を活用することで満足のいく費用対効果を得られる可能性が高くなります。補助金情報を下記ページにまとめましたのでご覧ください。

対策その2:共同購入事業で導入する

各都道府県によっては「共同購入事業」が実施されていることがあります。この共同購入とは、たくさんの人で一緒に購入することで通常よりお得に購入できるという新しい買い方です。

 

当社販売エリアでは、今年度は長野県・群馬県・山梨県で実施されています。詳しくは、下記をご参照くださいませ。

 

長野県の詳細はこちら

群馬県の詳細はこちら

山梨県の詳細はこちら

 

【関連コラム:共同購入とは?】を読む ≫≫

 

対策その3:特典やキャンペーンを利用する

固定価格買取制度を活用して太陽光発電システムを導入されたお宅では、余剰電力の買い取りが10年間約束されていますが、11年目からはそれまでの買取価格から大幅に減ってしまいます。

そのような方へ、当社ではご購入特典として蓄電池システム設置後またはFIT終了後1年間にわたり太陽光発電余剰電力を20円/kWhで買取りをしております。

 

このような特典やキャンペーンを利用して、お得に賢く設置することが可能です。

対策3:事前に費用回収シミュレーションを確認する

購入前に、費用回収年数がどれくらいになるかシミュレーションを確認するようにしましょう。

ご家庭によって導入する蓄電池の容量やメーカーも異なりますので、当然設置費用も異なります。ご自宅のシミュレーションをきちんと把握しておくことで、購入してから「やめておけばよかった」などと後悔することのない選択ができるはずです。

 

デメリット2:貯められる容量は限られている

蓄電池に貯められる電気の量は無制限ではなく、導入した蓄電池の容量によって貯められる容量は異なります。そのため、ご自宅に最適な容量の蓄電池を選ぶことが大切です。

 

対策その1:ご自宅に合った蓄電池容量を確認する

各ご家庭の生活スタイルや停電対策などによっても必要な容量は異なるので、各ご家庭ごとに確認する必要があります。

 

停電対策としての活用も想定されている場合は

・停電時に普段と変わらない生活がしたいのか

・最低限必要な機器にだけ通電できれば良いか

・エアコンなど長時間電気を使うものがあるのか

など、電化製品によっても必要な電力量が異なるので事前に想定をしておく必要があります。

 

ご自宅に合った蓄電池容量を知りたい場合は、お気軽にご相談ください。

対策その2:設定を使いこなす

蓄電池には、「モード設定」「放電開始時間」「残量」などの設定があります。

 

目的や状況に合わせてモードを切り替えたり、放電開始時間を設定したり、残量を意識しながら使ったりなど、設定を上手く使いこなすことで貯めた電気をより無駄なく活用することができます。

デメリット3:寿命がある

スマートフォンや冷蔵庫などの電化製品が年月が経つにつれて劣化していくように、蓄電池にも劣化があります。一般的に、蓄電池の寿命は15~20年と言われています。

 

対策:保証期間や内容をチェックしておく

通常、家庭用蓄電池には保証が付いてきますが、製造販売メーカーによってそれぞれ保証内容は異なります。保証期間や充放電サイクルの回数など、よく確認をして選ぶことをお勧めします。使用環境や使い方によっては劣化のスピードが速まる可能性もあるので、適切に利用しましょう。

デメリット4:設置スペースで場所をとる

家庭用蓄電池システムは、リチウムイオン電池を内蔵しています。体積あたりの重量が重くなる電池のため、100kgを超える重量となります。設置場所はこの荷重に耐えられること、かつ周りに可燃物を近づけないなど、設置場所の条件が多くあります。

 

大きさは140ℓ程度の海外用スーツケースが置けるくらいのスペースが必要です。同時にメンテナンスする空間も考えると、さらに広いスペースに設置するのが基本です。屋内用蓄電池であれば、比較的コンパクトなものもありますが、長く使うには良い状態を維持するために設置場所を選びます。

 

対策:設置場所の事前調査を行う

蓄電池の設置場所として、以下の条件があげられます。

 

・直射日光が当たらない

・極端な高温や低温にならない

・雨に当たらず結露しない

・重塩害地区、塩害地区でない場所

・積雪が少ない

・ガスの発生や粉塵がない

・床が重さに負けない耐久性がある

 

これらの条件を踏まえ、販売業者の方に事前調査をしっかり行ってもらうようにしましょう。

メリット

メリット1:災害時、停電時にも電気が使える

近年、頻発している台風や地震などの自然災害の影響で、停電が発生してしまうことがしばしばあります。そんな経験をしたからこそ、世の中の防災意識が高まってきました。

家庭用蓄電池システムの1番のメリットは、手元に電力がある安心感です。私たちの暮らしは照明や空調、通信はもちろん、調理や給湯、トイレの利用まで、日常的に電力の恩恵を受けています。もしもの時でも生活に必須の電力が手元にあることは大きな安心に繋がります。

 

蓄電池の停電対策として下記の3つのタイプがあります。

・ご自宅にあるすべての家電が使える「全負荷型」

・特定の部屋や系統を守る「特定負荷型」

・必要な機器を直接接続できる「コンセント型」

 

電化製品によっても必要な電力量が異なるので、事前に停電時の電気の使い方を想定をしておきましょう。

 

停電対策の詳細はこちら ≫≫

 

メリット2:電気代を削減できる

 

 

 

太陽光発電システムを導入していれば、パネルで発電した電気を蓄電池に貯めることができます。これを利用し、昼間はパネルで発電した電気を使い、使わずに余った電力は蓄電池へ貯めます。夜や朝方に蓄電池の電気を使用することで単価の高い日中の電気を買う必要がなくなり、電気代を削減することができます。

また、昨年から電気代高騰が続いており今後も止まる予測ができない今、さらに導入効果を期待できると思います。

メリット3:電気をクリーンエネルギーで自給自足できる

太陽光発電システムと組み合わせることで、CO2を発生しない環境に優しいクリーンな電力を利用できます。再生可能な太陽エネルギーで創る電力を余すことなく使用することで、電力を購入しないことによる経済性はもちろん、環境負荷を減らした暮らしを実現できます。(通常の系統連系型蓄電池では購入電力は0にはなりません)

 

また、「固定価格買取制度(FIT制度)」をご存知でしょうか?太陽光発電システムで余った電気を買い取ってもらえる制度です。固定価格買取制度を活用して太陽光発電システムを導入したお宅では、余剰電力の買い取りが10年間約束されていますが、11目からはそれまでの買取価格から大幅に減ってしまいます。蓄電池があれば、固定価格買取制度終了後は創った電気を売電するよりも蓄電池に貯めてご自宅で使う方がお得になります。

 

太陽光発電システムと蓄電池システムの組み合わせで、環境にも家計にもやさしく過ごすことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ここまでメリット・デメリットについてご紹介してきましたが、家庭用蓄電池システムを導入することで、ご家庭で使う電力を好きなタイミングで手元に貯め、必要に応じて貯めた電力を使用することができるようになります。手元に貯めた電力があることは、停電時などもしもの時も安心です。

 

また、太陽光発電システムとの組み合わせで、環境にも家計にもやさしい生活を送ることができるので、嬉しいこと尽くしです。ただ、導入がおすすめな場合とそうでない場合があるので、事前に導入効果を確認しておきましょう。その際、詳しい説明やきちんと相談に応じてくれる販売業者を選ぶことも大切です。

 

 

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